「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」は子育て世代必読!の防災バイブル

「被災ママに学ぶ小さな防災のアイディア40」表紙 災害に備える

2018年9月6日、北海道で最大震度7を記録する地震が起こりました。北海道には嫁いで行った友人がおり、当時とても心配したものです。友人の住んでいる地域は幸い揺れは強くなかったようですが、停電が続き大変だったとの事…また建物倒壊の多い地域、土砂崩れしている地域もあるなど、大きな被害を出した震災となりました。

 

平成もそろそろ終わりを告げますが、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震など…平成には記憶に残る大規模な震災が多くありましたね。まんたん家は東海地方にあり南海トラフ地震の圏内です。それゆえ日頃から地震には敏感な方ですが、地震大国である日本に住んでいる以上いつどこで被災してもおかしくはありません。この記事では、そんないつ起こるとも分からない地震に備えて小さいお子さんをお持ちの親御さんにぜひ読んで欲しい本をご紹介します。

「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」アベ ナオミ著

ご紹介したいのは、こちら。

「被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40」

アベ ナオミ著 学研プラス発行

(電子書籍版)

被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40東日本大震災を被災したママ・イラストレーターが3・11から続けている「1日1防災」【電子書籍】[ アベナオミ ]

 

アベ ナオミさんは宮城県ご出身のイラストレーター。2011年3月11日に宮城県内で東日本大震災で被災、以降は防災士の資格も取られて活動されています。

この本をオススメしたい3つの理由

この本をオススメしたい理由は3つあります。以下にご紹介していきますね。

災害発生直後からの「何が起こり、どうなったか」のリアルが分かる

この本を子育て世代にオススメしたい第1の理由、それは「あの日、あの時、何が起こり、どうなって行ったのか」が時系列に明らかにされている事です。

普段から「震災に備える」といっても「では一体何をどう準備していいのか」がいまいちピンとこないものです。その原因は「何が起きて、どうなるのかが具体的にわからない」から。実際の被災者の体験を知る事なしに、未体験の私たちが想像だけで備えることは不可能に近いです。この本ではその「リアル」が可愛い漫画とイラストと共にわかりやすく描かれています。

具体的には、電気、水道、ガスがあの規模の地震でどの程度で復旧したのか。物流が再開したのはいつか。保育園はどのくらいで再開したのか。それまでに手持ちの資源はどのくらいで、どのように過ごし、その生活をどう感じたのか、などです。

 

特に、震災直後の翌日の1日は時間をおったフローチャートで書かれており、非常に具体的にイメージしやすいものになっています。

わたしがビックリした事は、「揺れでダブルロックの窓が外れて全開」になっていたという事。これは本をみるまで想像できていない事でした。割れるのではなく、外れて全開なのですね…。(これに対する具体策があるのかはちょっとわかりませんが)

具体的な困った事に対し、1つずつ明確な「答え」が用意されている

また、発生直後に起こったことの漫画だけでなく「最初に考えてみるべき7つのこと」として、

実際に困った事→解決策

1項目ずつ、問題に対しすべて答えを用意してくれてあります。「○○が起こるのか、じゃあどうしよう」と自分で考えずとも「すべき事」についてすぐに用意したり、心に留めたりと「行動」に移す事ができます。短くスパっと書いてあってわかりやすいため、読むのが苦にならず即行動に繋げられる…この手の情報ではそのスピード感は大切です。

わたしが読んで特に参考になったのは「夫婦間で避難に対する意見が合わなかった」→「避難について家族で話し合っておく」です。有事の際に意見が割れる事は判断の遅れを引きおこし、ひいては身の危険にも繋がっていきます。我が家でも改めて被災時の行動についての話し合い、お互い合意形成しました。非常時だからこそ、お互いに不安でイライラしやすい状況に陥りがちです。有事の際のいさかいの種を事前に潰しておくことも、備えの一つです。

継続は力なり!「続けられる防災」のヒントが盛りだくさん

また、この本のとても良いところは「日常に取り入れやすい備え」を大事にされているところ。例えば「震災直後は充電式クリーナーが役にたった(電気が残っているので)」とありますが、予備として寝室用などに普段から取り入れられます。我が家は元々メイン掃除機がコードレスのみですが、1F2Fと一本ずつあるとより普段も楽ですし、震災時も倍安心ですね。


他にもインテリアとして見栄えが良くないので本棚に突っ張り棒をつけたくない、という方は「重い本は下の方に寄せておく」こと、また断水時にすっぴんとは限らないので「メイク落としシートを用意しておく」など。

少しだけご紹介しましたが、もっとたくさんの具体的なグッズの紹介がされています。しかし、紹介されているのはどれも「防災しなきゃ!!!」と意気込んで行ったり用意するほどの腰の重いものではなく普段からちょっとずつ取り入れられる『続けられる防災』。著者のアベ ナオミさんもこれらに「1日1防災」と名付けてまとめてくださっているように、1日1日、普段買い揃えているものの目先を少し変えるなどの工夫で無理せず続けていけそうです。

毎日考えてなんていられないから…本棚に1冊あるだけで、安心できる

その他、ローリングストックの取り組み方や、普段持ち歩くバッグに携帯しておくべき防災グッズ持ち出し袋の用意の仕方、それぞれの置かれている状況や季節に合わせた防災の考え方、震災時に気をつけるべき犯罪に関するコラムなど、一読して損はない情報が盛り沢山。

 

しかしどれも端的に分かりやすく、見やすく書かれているので子供に手がかかり、自分で様々な情報を収集して精査したり長い文章はじっくり読んでいる暇がないという子育て世代に強くオススメしたい一冊です。子育てに追われる中、毎日防災防災…と、考えなくてはいけないと分かっていても実際には難しいものです。また一度読んで分かったつもりでも、実際事が起こってから「どうしたら良いの!?」「何が必要だっけ!?」と慌てるものですが、本棚に1冊この本があれば、落ち着いておさらいができると思います。私もたまにあいた時間ができると、時折読み返して備えの確認に使っています。

災害は決して人ごとではなく、また自分や家族を守れるのは自分です。災害の際に起きる被害を減らす減災には「自助」「公助」「共助」が必要ですが、まずは自分の手の届く範囲の「自助」に取り組んでみませんか?一人一人の意識が少し変わる事で、減災へと繋がっていきます。

今回ご紹介した本はこちら

(電子書籍版)

被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40東日本大震災を被災したママ・イラストレーターが3・11から続けている「1日1防災」【電子書籍】[ アベナオミ ]